さぶかりあん

ゲームの感想メインです。

マンガには帯までこだわりたいオタクの独り言

電子書籍が普及し始めた昨今、それでも僕は紙の本(マンガ)を集めたい...

深層心理に槙島 聖護を飼う男。こんにちは、ほるもんです。

僕が紙媒体を好む理由は大きく二つ、

「陳列して所有欲を満たす」「単行本ならではの装飾を楽しむ」です。

 

所有欲、即ち自分のお気に入りのマンガが本棚を埋め尽くしている様子を眺めたい。

装飾、即ちカバー裏に隠されたおまけイラストや、表紙にザラつく高級紙を使う等。

一冊の単行本に仕掛けられた様々な「読者を喜ばせる工夫」に胸を躍らせたい。

 

今回はそんなマンガの話題、特に単行本に付いてくる「帯」にフォーカスしました。

ジャケ買いの重要な指針となる帯。

秀逸な言葉選びやデザインに出合うと、思わず足を止めて手に取ってしまうことも。

中古でマンガを購入する場合でも、帯の有無が僕にとっては購入の決め手となります。

 

では、「具体的にどんな帯が良いのよ?」と。

紹介しましょう、させて下さい。この記事で帯の魅力が少しでも伝われば嬉しいです。

 

ヴァニタスの手記 著:望月 淳

同業者からの推薦パターン。ライターやイラストレーターの推薦もよく見かけます。

その道のプロから見た批評なので、実に的を射てます。

とにかく「内容が気になる」「一度読んでみたくなる」という印象を受けますね。

最近は芸能人でマンガ好きを公言している方も大勢いるので、

推薦する人達もより多様化しているなあと感じます。芸人さんとかも多いですね。

『Ordinary±』なんかは、Type Moonの超有名絵師である武内 崇が、

推薦文と共に描き下ろしのイラストを載せたりと、かなり凝っていた記憶があります。

 

苺ましまろ 著:ばらスィー

帯から至言が生まれることもある。

今ではすっかりオタク界隈に定着したキャッチコピー、「かわいいは、正義!」

初出は『苺ましまろ』の帯からです。あれから20年、時の流れは恐ろしい...

デカデカと書かれた文字列に目が釘付け、正義の所在とは?

気が付けば無意識のうちにマンガを購入してしまっていることでしょう。

かわいいってのはそれだけで買う価値があるわけです。

 

賭ケグルイ 著:河本 ほむら、尚村 透

作品のイラストが描かれている帯。これ、テンション上がります。

表紙でヤバイ表情を浮かべている女が、帯では優しく微笑んでいる。

このギャップだけで、既に内容が気になって仕方ありません。計算されてるなあと

賭ケグルイ』とあるので多分ギャンブル中毒ですねこの女性、と軽く予想。

マンガを読む前からイメージがどんどん広がって、ワクワクの倍プッシュですね。

幼女戦記』なんかも、毎回毎回凝ったイラストが帯に描かれていてとても好みです。

 

世が夜なら! 著:むちまろ

一見するとバトルマンガとでも見紛う表紙、実は中身はギャグマンガ

そのギャップを帯で表現したという、素晴らしい仕掛け

キャラに吹き出しを付け、一気にギャグの下界へ落下させる無慈悲な帯。

この作品は既に絶版となっており、単行本を手に入れるのはかなり骨が折れました。

その時注目したのはまさしくこの帯の存在、一目惚れでしたね。

帯付きという条件で探した結果、通常の中古相場の2倍以上の値段となりました。

当然電子なら安く済むわけですが... その男、帯グルイにつき。

 

香原さんのふぇちのーと 著:鬼無サケル

題名でふぇちと謳いつつ、何フェチなのかを帯で明かす。

可愛らしい表紙のイラストと、脇の匂いを白目で貪る醜態が一つのスペースに共存。

本作品を完璧に表現していますね。吸引がやめられないってなんだよ。

ジャケ買い事故も未然に防げるので、誰にとっても得しかありません

何もわからず博打で買うのも乙ですが、歳を取ると安パイを目指したくなるものです。

 

逆に「これはやめておくれよ...」という帯もあります。

 

【アニメ化決定!】

見かける度に「この情報要る?」とつくづく思います。

アニメと紐づけてマンガを購入する時って、大体はアニメを先に視聴して、

原作と比較したいからマンガを買う or 先が気になるからマンガを買うだと思います。

その時点で既に作品に興味は持っているわけで、

「アニメ化したならこのマンガ買ってみよう」とはならないんじゃないかなあと...

アニメが続いている間はこの帯で固定されてしまうので、とても悲しいです。

 

【○○部突破!】

「このマンガはこれだけの部数売れてるのだから面白い」とはならない、自論です。

マンガって個人の好みが最も顕著に出ると思います。

ストーリー重視の人もいれば、綺麗な絵を見たいという人もいるでしょう。

「売れてる=凄い」ではありますが、「面白い」に直結はしないかなあと。

出版する側からしたら、分かりやすい数字でより多くの人に興味を持ってもらい、

売り上げにブーストをかけたいって思惑はあって当然かとも思いますが...

これも帯が固定されてしまうので物悲しいですね。僕はとても悲しい。

 

少しニッチな話題になりましたが、これにて紹介を終わります。

それでは皆さん、各々素敵なマンガライフを!