自分に刺さるゲームジャンルを広く開拓し過ぎた結果、新作のクリアが追い付かない。
積みゲーの数は罪の数と捉えましょう。 こんにちは、大罪人のほるもんです。
本24年度は過去に類を見ない、異常なゲームラッシュが続いています。
鉄拳8、龍が如く8、リリンク、P3R、FF7R、ユニコーンオーバーロード、etcetc...
一本一本が「その年を代表出来るレベル」の作品達です。 まだ5月頭ですよ...?
夏秋冬、これから先もその勢いは留まるところを知りません。
女神転生5V、界の軌跡、メタファーリファンタジオ、
祇、MGSデルタ、サイレントヒル2、モアモアmoremore。
その上、エルデンリングなどの超ビッグタイトルのDLCまで控える始末。
今後のゲームイベントやニンダイ等速報にて、当然これ以上に数は増えるでしょう。
ここ数十年で一番の豊作年です、間違いありません。 異常です。
押し寄せる波、攻略が間に合いません。 必然、積みゲーが加速します。
先日、待望の新作が発売された「ドラゴンズドグマ2」をプレイしていた時、
ふと思い至りました。 「ここらで計画をしっかり立てて、プレイ作品を厳選せねば...」
これは「オープンワールドゲームにどうあってもハマれないオタク」の備忘録。
ブレワイ、サイパン、ウィッチャー、ホライゾン、スパイダーマン、
ウォッチドッグス、スカイリム、アサクリ、エルデン、フォールアウト、ツシマ。
これまで名立たるOWに挑んで来ましたが、クリア出来たのはほんの1、2本...
そもそもOWという作品の特徴が、自分のゲームスタイルに合っていない訳です。
僕は初回プレイ時に、「徹底的にそのゲームを味わい尽くしたい」人間なのです。
全NPCの会話がループするまで話しかけ、全アイテムのフレーバーテキストを読んで、
全サブクエストをクリアし、全宝箱を開けて、マップを隅まで網羅する。
そんなプレイを毎度毎度実施しているが故、クリアまでかかる時間もかなり長め。
OWで同様のことをしたらどうなるか、火を見るよりも明らかです。
平日の少ないプレイ時間では、街の一画のNPCと会話してるだけで一日が終わります。
これが例えばチャプターやワールド毎に区切られた作品なら、
「その間で出来ることを全てやってから次へ移ろう」という思考になります。
OWの様に自分の好きな時、何処へでも行ける、束縛がない作品だと、
一体自分が何から網羅すればいいのか分からなくなってしまうのですよね。
ゲーム開始直後は、この開けた壮大な世界に身震いするほどワクワクします。
しかし、段々と煩わしさが勝って行き、最終的にプレイを止めてしまいます。
ここ最近ではFF7Rの広大なワールド、ミニゲーム等の作り込みが話題になりました。
FF7は連作なので優先的にプレイはしていますが、正直僕は前作の方が好みです。
例えば、OWでのNPCはあくまで世界観を構成する為の一要素なんですね。
大方のNPCと話しても実のある会話はないが、大量にいる事そのものに意味がある。
雰囲気を楽しむとでも言うのでしょうか。 全員に話しかけるのは中々辛い所です。
そんな中、僕にとっての理想的なRPG作品というものがいくつか存在します。
こんな気配り、機能が備わってるとストレスフリーで嬉しいね。 やりがいがあるねと。
英雄伝説 軌跡シリーズ
登場する数多のNPC、その全員がネーム持ち。 「村人A」なんて言わせない。
サブクエストと言う形で絡んでくるキャラもいますが、大多数は完全な野良。
にも関わらず、NPC同士でコミュニティを形成し、まるで生活を営んでいるよう。
ストーリーの進行に応じて、彼らの抱える諸々の問題も同様に進んで行く。
一人一人に手間暇をかけて作り込まれた魅力的なキャラ達、
全員の動向を逐一追いかけて、彼らの物語の行く末を見守りたくなります。
ミニマップ上にマーカーがあり、どのNPCと会話していないか瞬時にわかる便利設計。
軌跡シリーズは全NPCに会話が2通り程度は用意されているのが常で、
内容がループするまで話しかけたキャラのアイコンのみが灰色になります。
特殊なスキルを発動させることで、マップ上にある宝箱の位置も常時把握が可能。
ゲームを隅から隅まで楽しむための、ストレスフリーな工夫が光る。
シリーズを重ねる毎に進化する、これぞの日本ファルコムのお家芸です。
ソウルシリーズ
キャラ数は少ないが、誰もが物語の中心たりうるポテンシャルを持つ。
無駄なNPCが一切存在しない、徹底的に「濃度」を突き詰めたのが本シリーズ。
イベントを進めても、特段有益なアイテムが貰えるなんてことはない。
それでも、NPCを見つけたら嬉々として話しかけてしまう。 誰しもがそうでしょう。
少数精鋭にもかかわらず、魅力的な世界を構築できるのは長年の積み重ねあってこそ。
「死にゲー」を世間に浸透させた、フロムソフトウェアにしか出せない味でしょう。
エルデンリングは僕が唯一クリア&トロコンまで堪能できたOWのタイトルです。
OWという形式でありながら、街や村と言った居住区は存在しない。
NPCは皆、一つの拠点に集う。 何も考えず、ただひたすらに探索に集中できます。
アイテム数は膨大ですが、フレーバーテキストはウィットに富んでいて飽きません。
OWと言いながらも、異端のような立ち位置ですね。 頼れるは己が拳ただ一つ...
オクトパストラベラー
あらゆる情報量がとにかく異次元、全NPCにバックボーンが存在する。
なぜこの人はここに居るのか、どんな役割を担っているのか、
製作者が何を思ってここに配置したのか、全てが手に取るように分かります。
一人一人に並々ならぬ手間暇をかけて作られたこの世界、
だからこそプレイする側も本気で向き合える。 その分必ずリターンが返って来ます。
一介の駆け出し農家にブドウ栽培の秘訣を伝授してから数日、
再訪時にブドウ畑が画面いっぱいに広がった瞬間、身震いしました... ホント好き。
ただ会話するだけでは見えてこない、NPCの本質。
持ち物、戦闘力、来歴、あらゆる「情報」によってキャラ造形に何層もの深みが出る。
一見不愛想だが実は思いやりのある奴、真面目そうで性根が腐っている奴、
無言を貫く子供、木陰で挙動不審な女性、神の視点の前では全てが丸裸。
ネーム持ちのキャラこそ少ないですが、「究極の村人A」を生み出した作品ですね。
ペーパーマリオRPG
画像は諸事情にてバグフェイブルズ。 インディーですが、リスペクトが伝わります。
紙のようにペラペラな世界を十二分に活かした演出、マップ構成。 楽しい...!
平面に奥行きを持たせ、画面いっぱいに広がるギミックの山、山、山。 楽しい...!!
子供用と侮るなかれ、豊富な隠し要素で予想以上に骨太なゲーム体験。
誰もが気軽に楽しくプレイできる、任天堂への絶対的信頼と安心感ね。
伝家の宝刀「ものしり」、退屈になりがちなエネミー解析に革命来たる。
時折ブラックジョークも交えつつ、敵の弱点をしっかりばっちり教えてくれます。
フィールドではNPCに対しても発動可能、なぜか握られている個人情報の数々。
オクトラもそうですが、文章量が凄まじい。 作り込みがヤヴァイよ...
5月は待望のペパマリRPGのリメイクも発売しますね。 超★絶、楽しみです。
キングダムハーツ
ステージ毎に世界が閉じており、探索できる範囲は極力限定されている。
パッと見では辿り着けなさそうな場所へは、アビリティを習得してから再度訪れる。
これぐらいの規模の箱庭マップだと探索も楽々でありがたい、広過ぎず狭過ぎず。
エネミーは完全無視してマップを巡れるので、サっと宝箱だけを回収する。
アクションRPGはこれが出来るのが強みです。 シームレスバトル大好きマン。
宝箱の数がレポートに記録され、取りこぼしが起こらない嬉しい設計。
KHシリーズはこのレポート関係がとにかく優秀。 ジミニーへ花丸金メダル。
全て埋めれば、その時点でやり込みが完了すると言っても過言ではありません。
これまでのあらすじやキャラクター説明など基本的な物は勿論、
エネミー図鑑や各種レコード等、凡そ全てのゲーム内情報が一つにまとまっています。
完璧に埋まった部分はお馴染みのマークが付いて一目でわかる、目指せコンプリート。
恐らく、僕にとってOWを最も楽しむ方法は「体験版だけをプレイする」事です。
スパイダーマンになってビルの間をビュンビュン飛ぶのも、
ツシマで風に吹かれながら、美しい草原を馬で駆けるのも、
全てファーストコンタクトが最も感動し、そこがピークとなってしまいます。
そうと分かってはいても、PVをチェックすると毎回購入してしまうのですよね...
あの広いマップを縦横無尽に駆け回る様が、何より魅力的に映ってね...
「時間」と言う絶対的な制約がある中、昨今ではOWの供給過多が起きています。
やり込めば面白いのは間違いないのですが、他作品との兼ね合いもありますからね。
ただ、もし「この先一年、ただ一本のゲームしかプレイできない」と制限された場合、
僕が選ぶ作品は間違いなく「レッドデッドリデンプション2」です。 西部劇たまらん。
何度繰り返しても、ここでしか味わえないワクワクが確かに存在するから、
僕は今後もオープンワールドゲームを買い続ける。 いつか本気で取り組んでみたい...